「教員需給を考える」を考える

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 東京学芸大学先端教育人材育成推進機構教員需給モデルプロジェクトから表題のブックレットが出版されている。わずか、100ページに満たない本であるが、中々中身が濃い。現在、教員の働き方改革に関する中教審の答申が出され、次は法案化される段階だろう。この問題について、少なからず影響を及ぼす書籍ではないかと思うので、読んでみた。読後の感想は、一言でいうと「もやもや」である。なぜなら、ここで書かれている内容と現場での感触と一致しないことがあるからだ。今から書くのは、あくまでも一読しただけの読書感想文レベルの話だ。今後は、もっと読み込まなければならないと思う。
 興味をひかれたのは、第3、4章である。具体的なデータをもとに「教職の魅力低下」「教師の労働条件」について論述されている。結論を言うと、
★教職の魅力低下は、明確に確認されていない。
★給与は高い水準にあるが、勤務時間は極めて長い
★育児休業は取りやすく、有給休暇も取りにくい環境とはいえない。
★離職率は、他職種に比べて低い水準である。
というものである。現場に関わる者、特に現役の校長・副校長・教頭にとって、このように言われると「?」がたくさんつくのではないかと思う。このギャップはどこから生まれてくるのか、もう少し読み込んでみたいと思う。


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