これはもう、007の世界だ!

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 朝起きて、新聞を取りに行って目を疑った。読売新聞のトップに、「入試 眼鏡型機器で撮影」「外部送信 解答依頼」という見出しだ。これはもう、007かミッションインポッシブルの世界だ。なんという時代になったのだろう。
 手口はこうだ。カメラ・通信機能があるスマートグラスを使い、試験問題を撮影、画像を無線通信で手元のスマホに転送した上、X(旧ツイッター)で外部に送信・流出し、解答を求めた。不正に気づいた回答者の一人が、早大に情報提供し、流出が発覚した。

 カンニングもここまで来たかと思う。以前には2022年に女子受験生がスマホで試験問題を流出させた事件があった。この時も衝撃が走ったが、今回はスマートグラスだ。現実が映画の世界に近づいてきた。近い将来に、カメラ・通信機能があるコンタクトが開発されるのではないかとさえ危惧する。

 この不正を働いた学生、他の学部も受験しているが、受験した二つの学部は、両方とも不合格だった。大学入学共通テストも悪く、国立大学も不合格だったようだ。元々の実力がそもそも足らなかったのかもしれない。ただ、この学生を不正行為に追いやっていった背景には何があったのだろう。これが問題だ。通常、志望大学に落ちたからと言って、不正行為を行おうとは思わない。彼に不正を行わせた要因は何なのだろうと想像する。
★志望大学に不合格になったことを自分の変なプライドが許せない
★親の凄まじいプレッシャーがある
★友達に「俺は合格するんだ」と吹聴していたのに、志望大学に落ちた
★そもそも規範意識が低い

不正行為に至った背景を知りたいと思う。


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