補選の結果!やっぱり投票に行こう!


 4月28日の補選の結果が、明らかになった。立憲民主党の3戦全勝である。2勝はするだろうと予想していた。島根と長崎だ。東京15区も勝った。9人が立候補するという乱戦状態から頭一つ抜け出したのだ。何が勝利の要因か?ひとつは、低投票率がある。投票率40.70% 前回を18.03ポイント下回っている。投票率が下がると、組織票のウェイトが増す。立憲民主党の組織票とは何か?連合か?いや違う。今回は、15区に2万票ばかりあると言われる共産党票が立憲民主党に流れたのである。いや、流れたのではない。共産党は意図して候補者を出さず、立憲民主党と連携したのだ。
 得票数を見てみよう。

▽酒井菜摘(立民・新)当選 4万9476票
▽須藤元気(無所属・新)2万9669票
▽金澤結衣(維新・新)2万8461票
▽飯山陽(諸派・新)2万4264票
▽乙武洋匡(無所属・新)1万9655票
▽吉川里奈(参政・新)8639票
▽秋元司(無所属・元)8061票
▽福永活也(諸派・新)1410票
▽根本良輔(諸派・新)1110票

である。立民の候補者から共産党票と言われる2万票を引いてみよう。そうすると、酒井(立民)須藤(無所属)金澤(維新)が横並びになり、飯山(保守)もかなり肉薄することがわかる。そして、もう一つの要因が、自民・公明票の分散である。与党が候補を立てなかったために、この与党票が分散した。本来は、小池知事と連携して、乙武へという流れだったが、その連携が不発、更に小池知事の「神通力」の低下もあり、乙武は脱落した。この与党票だが、報道の分析によると、須藤・金沢・飯山・吉川に分散したようだ。須藤は前立民だが、あえて無所属で出馬し、与党の表を獲得することができた。保守・与党票が、どこかの保守系の立候補者にまとまっていれば、その候補者が当選するという可能性は、とても高くなったと言える。

 補選とはいえ、論点は明確にあった。GW前半で天気も良いということだから、行楽に出かけた人が多かったのだろうが、それにしても低投票率だ。今の日本の実情「日本の政治を担える人材がいない」ことを物語っている。国民の意思を示さなければ、政治は何も変わらない。ベストな候補者がいなくても、ベターでもいいのだ。少なくとも、投票しなければ、組織票が勝つことになる。そしてその結果、一定の集団を代表する政治が行われてしまう。今日本の「最大政党」は無党派なのだ。政治を諦めることなく、少しでも自分に近い人に投票してほしいと思う。

 以下は、余談だが、国会議員を持たない諸派である日本保守党は、かなりの票を得ている。今後の選挙で「台風の目」になることは確実だ。候補者であった飯山氏も「よくぞここまで短期間で!」と思う。面白い政党が出てきた。そして、選挙が終わって、「選挙妨害」の実態が明らかになってきた。なんと低劣な奴らかと思う。公職選挙法を改正し、このような行為は「選挙妨害」であるとして、抑止しなければならない。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP