粋なことをする!

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 経産省の事である。経産省が大臣直轄の「書店振興プロジェクトチーム」を設置し、書店に対する支援を検討していくというのだ。記事を読んでびっくりしたのは、全国の市区町村のうち、地域に書店が一つもない無書店自治体がおよそ1/4にもなるらしい。これには驚いた。また、斎藤経産大臣のコメントが粋ではないか。

「いち中小企業の問題ではない。日本人の教養を高める基盤が全国で激減している」

と述べた。まさにその通りだ。書店というのは、地域の財産なのだ。
 私は、書店に寄るのが好きだ。大阪にはかなり大きな書店がある。どんな本が店頭に並んでいるか、何が売れているか、で世相が知れる。世の中の気分というものに触れることができるのだ。本を買わなくても1時間以上本屋にいることもある。本屋にいると、知識量が増えて賢くなったような(実際はそうではないが・・・)気分を味わえるのだ。加東市に住んでいる時も、買い物がてらにイオンの書店に寄ったが、満足できなかった。我慢できなくなって、神姫バスに乗って三宮のジュンク堂まで行ったこともあった。

 なぜ、本屋が激減するのか。一つはアマゾンなどでの本の購入もあるだろうが、何と言っても大人が本を読まないのだ。電車の中でも、本を読んでいる人を見かけるのは、1両に3人もいない。ほぼみんなスマホを見ている。小中学生の読書量は増えているのに、大人で読書量が減る。原因の一つは、高校での読書ではないかと思っている。高校・大学1・2回生はリベラルアーツをしっかり学ぶ時と思っているが、高校は部活、大学はアルバイトという生活だ。そのまま大人になって、本を読まなくなる。

がんばれ!経産省!


“粋なことをする!” への1件のコメント

  1. 久松雅美のアバター
    久松雅美

    がんばれ!経産省!
    激しく同意です。素晴らしいプロジェクトですね。
    私の住む最寄り駅からも書店が消えました。19年前に引っ越してきたときには3軒ありました。チェーン店2軒に地元の書店が1軒。最後に残った書店の閉店も、かれこれ10年以上経つでしょう。悲しい限りです。このプロジェクトがうまくいくことを強く願います。

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