リアルと芸術


 読売新聞の教育の欄で連載されている「新学力 第一部 模索する現場」で、1月16日は「リアル」、1月17日は「芸術による創造性」が紹介されていた。「リアル」は長野県の「森の教室」の紹介、「芸術による創造性」は京都市立中学の取り組みである。少しコメントしたい。
 まず、「森の教室」である。正直な感想は、「こんなところまで子どもたちに教えなければならないのか・・・。私のような昭和世代は、遊びの中で身につけてきたものだが・・・」である。デジタル化の急速な発展で、「ホンモノ」に触れる機会が極端に減っているのだろう。ゴムの力を学ぶために、パチンコを作って体験させていたが、こんなことは遊びで学んだ。何とも言えない「リアル」教育である。しかし、考えてみれば、教室に虫が侵入しただけで、キャーキャー言う若い教師(40代でもそんな教師はいる)がいることを思えば、教師自身が「リアル」を知らないと言っても過言ではない。そう考えると、こういう教育を教育研修として教員にも行う必要があるかもしれない。
 芸術である。確かに、創造性を育てるのに芸術教育は必要だろうと、一般的には考えられる。芸術に疎い私にとっては、芸術教育がどのようなプロセスで創造性を育むのか、そのメカニズムがわからない。国語が読解力や鑑賞力を養う、数学が論理的思考力を養う、ということは比較的理解しやすい。ただ、芸術の創造性はどうなのだろう。素人ながら、芸術の創造性には、「天才肌」を感じてしまう。自分の見識の足りなさを改めて感じさせられた。
 


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