保護者対応は苦手?

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 9月12日の教育新聞に、「【なぜ苦しい?保護者対応①】8割以上が『ストレス』 読者アンケート」が掲載された。調査は、8月20~31日にかけて、教育新聞の読者を対象に実施し、173件の有効回答である。
 
 一言でいうと、保護者対応というものに対して教員は苦手意識を持っているという事だろう。例えば、アンケート結果からは、次のような結果になっている

ストレスを感じるのは、どの職業でも同じようにストレスを感じるだろうが、6割以上が「不安」というのはどうだろう。例えば、営業職の人はどうだろうか。取引相手とのトラブルは、日常的によくある話である。このような商売相手との交渉に不安を感じていれば、仕事として成立しないのではないかと思ってしまうのだ。同じような調査を事務や営業、販売、現業という職種の人に実施したというのは、私は目にしたことが無いので何とも言えないが、私が今まで会ってきた教員たちの中で、保護者対応が得意という人は、ほとんどない。というか、皆無だった。

 教師という職業は、児童・生徒を相手にする。ザクっと言えば、子どもを相手にするのだ。ところが、保護者対応というのは、大人を相手にすることになる。だから、日頃の仕事の相手とは異なることになる。仕事モードも切り替えなければならない。子どもなら、先生という権威で何とかなるかもしれないが、保護者はそうはならない。私の親世代なら、「先生の言うことは絶対的に正しい」という時代だが、これだけ教員が不祥事を起こしている状況では、先生というだけで話が通じるものではない。逆に、保護者からは「世間知らず」という目で見られることさえある。

 極端なモンスターペアレンツの場合もあるが、専門家が代理対応する外部窓口の設置を70.5%の人が求めている。働き方改革の観点から言えば、この制度は必要だ。と同時に、教員の保護者対応に関する研修も必要だろう。


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