5月14日、ユニセフが「レポートカード19」という報告書を提出した。この報告書によると、2020年の結果と比較して、日本は精神的幸福度で37位から32位、スキル(学力スキル、社会スキル)で27位から12位に順位を上げ、身体的健康は1位をキープしているという。総合順位も38か国中20位から、36か国中14位に上がったという報道があった。
どういう国が、日本の上位にあるのかを知りたくなったので、「レポートカード19」に直接アクセスしてみた。そうすると、全体の順位が掲載されていた。それが下の表だ。

(国名は日本語に変換している)
このようにみると、意外と思われる国の名が日本よりも上位にある。私の偏見だろうか。それにしても、日本の子どもの幸福度が上昇したと言っても、精神的幸福度は、36ヵ国中、32位である。G7と言われる国の中では最低の水準だ。
報告書では、15~19歳の自殺率は10万人当たり7.37人から10.41人と悪化しており、各国平均6.24人を大きく上回っている。15~19歳の自殺率は対象国中4番目の高さで、増加幅は最悪なのだ。生活満足度の改善が自殺抑制に直結していない。
このように、国際比較をすると、国内で起こっている様々な教育問題が、違う視点からも見えてくる。日本の子どものwell‐beingは決して高くないという事を教育関係者だけでなく、あらゆる分野の人が認識すべきだろう。
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