10月24日、NHKの朝のニュースをNHKONEで視聴したところ、興味深い報道があった。盗撮に関する調査である。盗撮などの問題のある性的行動をした人145人を対象に、「最初の頃の性的問題行動が何歳頃か」と尋ねたところ、7割近くが10代までであることが判明した(次のグラフ参照)。

これは驚きの調査結果である。ニュースでは、小学生の頃からスマートフォンを持つようになり、容易に盗撮に踏み切ることができると報道されていた。確かに、その通りだろう。性的関心を持つことは、成長過程で悪いことではない。むしろ良いことだ。ところが、スマートフォンが手元にあるために、容易に盗撮という行為に結びついてしまう。
10代までに性的関心を盗撮という刺激で満足させてしまう習慣をつけてしまうと、なかなか抜け出すことができない。矯正プログラムを受ける必要がある。ニュースでは、盗撮で一度逮捕されたが、最初は注意だけで終わったことで、盗撮を繰り返して再度逮捕されてしまった10代の若者へのインタビューを報道していた。その若者は、スマーフォンに20桁ほどのパスワードを設定し、盗撮への誘惑を制御しているという。
スマートフォンは、確かに便利である。というより必須アイテムになっている。ところが、負の面も大きい。特に10代の若者にとっては、依存症による学力低下、SNS依存症が大きく取り上げられている。日本の学力調査でも学力の低下が顕著だ。海外では、10代の若者がSNSにアクセスすることを禁止している国もある。そして、今回取り上げられている盗撮である。便利なスマートフォンが、性欲を満たすために盗撮をする道具となっているのだ。
この問題は深刻である。解決策は中々見つからない。10月26日夜の9時から詳しく報道されるようだ。注目したいと思う。

コメントを残す