韓国も同じか?

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 5月24日、韓国の全国教職員労働組合(全教組)がソウル市鍾路区(チョンノグ)の古宮博物館西側で「全教組創立36周年全国教員決意大会」を開催した。主催者発表で約3000人が参加。最近学校内で亡くなった済州(チェジュ)の教員に対する哀悼と再発防止の対策を強く求め、「これ以上、教師を死なせないための対策を講じよ」と声を上げた。

 亡くなった教師は、「故人は生徒と真摯に向き合い、保護者とも積極的にコミュニケーションをとっていた」「その結果、ひっきりなしにかかってくる電話に応じ、耐えがたい言葉にも耐えなければならなかった。」らしい。

 詳しいクレームの状況はわからないが、韓国でもモンスターペアレンツの問題が深刻だという事を改めて知った。韓国は、非常に教育熱が高く、受験競争も熾烈を極めると言われている。このような背景が、モンスターペアレンツを産み出しており、教師が自死するという深刻な事態になっている。
日本でもこの5月に同様のモンスターペアレンツに関連する事件が起こった。関係者が酒に酔って学校に乱入するという事件だ。この事件について、続報が全くと言っていい程出てこない。一体何が原因で保護者と学校の間でもめて(いじめ案件と言われているが詳細が不明)、何に保護者が納得せず、なぜ外部の関係者が乱入するような事態になったのか、詳細を明らかにすべきだろう。

 この記事を読んでいて思ったのは、日本と韓国のモンスターペアレンツに対する対応の違いだ。韓国では、教職員組合が抗議の決起集会を開き、パク・ヨンファン委員長が、「悪質なクレームによって防御的な生活指導が常態化し、教師の自尊心も教室も崩れている。行政業務に追われ、教師たちはパソコンの画面ばかりを見る日々を送り、教育省は現場の声を無視して一方的に教育政策を押し付けている」と主張、チョン・スンヒョク副委員長も「捜査当局は故人を取り巻く対立や心理的負担がどのような状況で起こったのかを明らかにすべきだ」、「教育省と教育庁は学校内クレーム処理に対する実効性ある対策を出し、悪質なクレームに対しては強く対応すべきだ」と主張した。

日教組はどうなのか?5月の立川市の乱入事件で何か声を上げたのだろうか?こんな乱入事件は2度と起こしていけないにも関わらず、日教組は大人しすぎるのではないか。


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