障がい者差別だ!


 明らかに障がい者に対する差別である。10月3日の読売新聞「人生案内」に取り上げられている大阪・Z子さんの相談内容である。Z子さんは、20代の会社員女性で、正社員として働いており、やりがいを感じている。結婚を視野に入れた男性とも付き合っているという。ところが不安だというのだ。何が不安かというと、将来子どもを持つことが不安だという。

 その理由が、「生まれてくる子どもは、必ずしも健康とは限りません。重い障害や病気があった場合、我が子を心から愛せるか不安があります。子どもの世話が一生涯必要な場合、献身的に支え続けられるか心配です。子ども自身が『生まれてきてよかった』と思ってくれるか自信がありません」というのである。
 
 Z子さんは、生まれてきた子どもに障がいがあったり、重い病気があったら愛せないらしい。という事は、Z子さんは社会で生活している多くの障がい者に対して、そして重い病気を抱えて入院している患者さんに対して、「可哀そうな存在」としか見ていないという事だし、自分とは違う存在としか見ていないという事だろう。明らかに障がい者差別ではないか。もし、子どもに一生涯の世話が必要な場合は、献身的に支え続けられるかわからないという。なんと、自己中な!子どもが「生まれてきて良かった」と思うのは、親から降り注がれる愛情があるからだろう。たとえ、ハンディを抱えていても親が最大限の愛情を注いだ子どもは、不幸とは思わない。

 はっきり言おう!Z子さん、あなたは子どもを持つべきではない。たとえ、ハンディを抱えた子どもでなくとも、あなたは子どもに愛情を注げない。子どもの何かしらの欠点を探し出し、その欠点を許せなくて、子どもを不幸にする。
 そして、Z子さんの彼氏さん、Z子さんと結婚しても幸せになれそうにはないですよ。子どもを望んでいるのなら、違う人を考えた方が良いかもしれない。その方が幸せになると思う。早くZ子さんの本性に気付くべきだ。

 それにしても、大阪の人でこんな障がい者差別の意識を持つ人に出会うとは残念だ。大阪府は、「共に学び、共に育つ」という事をモットーに、小中、そして高校でも障がい者教育を行ってきた。その例が、以下に紹介されている。

重度障害のある子を「地域の学校に通わせたい」は親のエゴなのか? 「インクルーシブ教育先進校」前校長に聞く“ともに育つ”教室のリアル

https://news.yahoo.co.jp/articles/242b18ba65e8bc9c5ddc1b281972ddcaa856d2f3


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