長野商店街の活性化


 河内長野市の駅前にある長野商店街の「シャッター通り化」がおさまらない。河内長野駅前は、東高野街道と西高野街道の合流地点である。昔から宿場町として栄えてきた。今では、東高野街道は、国道170号線で電車では近鉄河内長野線から南大阪線につながっている。西高野街道は国道310号線でその名の通り南海高野線が走っている。河内長野駅は今でもその合流地点なのだ。この宿場町の商店街として栄えたのが、長野商店街なのだ。小学生の頃は、長野商店街に買い物に行けることがことがとても楽しみだった。夏休みの初日に母親の故郷である和歌山に帰る前に、商店街によってプラモデルを買ってもらうのが楽しみだった。小さい頃は、映画館が2件もあり、父親と近所の子どもたちと一緒に怪獣映画を観に行ったことを覚えている。

 ところが、この商店街も今は様変わりしてしまった。何十年前か忘れたが、ノバティというショッピングセンターが駅に直結する施設として建設された。駅前再活溌である。ショッピングセンターの立地に有った店舗もノバティ内で店を構えたが、今ではそれら店は跡形もない。帽子屋さんもきもの屋さん、金物屋さんと古き良き店構えの店は軒並み無くなってしまった。母親が編み物の仕事を請け負っていた洋装店は、店舗こそあれ営業しているのかどうかはわからない。商店街のアーケードも台風で破損したままで、商店街を通っても雨の日は傘をささなければならない状態だ。魚屋さんと八百屋をやっているよろず屋さんは、今も昔の店舗で営業をしているが、私がプラモデルを買っていた店はもうない。

 さて、そんな商店街を活性化しようと大学生が関わっているようだ。2月16日に関西万博の河内長野市のイベントにあわせ、商店街で様々な取り組みが行われる。細長い商店街に合わせて綱引き大会をするらしい。それには関西大学の相撲部も出るらしい。ミャクミャクを探せのイベントもあるようだ。面白い取り組みだと思う。時間があれば顔を出したい。学生が頑張っていることを応援したいと思う。
 
 ところで、私の長野商店街の活性化案だが、せっかくの高野街道の宿場町(隣町は三日市。三の付く日に市がたった)なのだから、その雰囲気を出せばどうか思う。市内には、女人高野を思わせる仏閣もあるのだから、高野街道を思わせる商店街にできないだろうか。例えば、京都のローソンは通常のローソンカラーと一味違う(下の写真)。京都の町に溶け込むように工夫されているのだ。商店街の店舗も内装は変えなくても、外観に一工夫してもらえればずいぶん違うと思う。理想は馬込の宿だが、あそこまで行かなくてよい。ほんのひと工夫、統一したデザインがあれば、商店街の雰囲気は変わる。インバウンドも高野山だけではなく、高野街道に足を向けるのではないだろうか。当然、市からの行政的援助は必要なのだが・・・。


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