若い担任についての相談


 9月13日の読売新聞の「人生案内」に、「連絡ミス等目立つ若い担任」という題で、保護者からの相談が寄せられていた。採用2年目の若い先生らしい。相談内容は、連絡ミスが目立つということだ。

 記事に記載されている内容によると、
*提出した宿題に確認印が無い
*保護者との連絡用ノートに連絡事項を書いても返事が無い。
*下校時間の連絡ミス
というものだ。こういうことが度重なると、保護者としても放課後の予定が立てられないし、「この先生、大丈夫?」と思ってしまうだろう。
 投稿した保護者も「教師の負担増が社会問題化していることは知っていますし、担任も一生懸命やっていると思います」と一定の理解を示してくれているが、さすがにストレスを感じているようだ。

 原因は何だろうか?想像するに、日々の仕事量が、この若い担任のキャパを越えているというのが妥当だ。おそらく社会人になってそんなに年数が経っていない若い先生なのだろう。若い先生は、何かにつけて全力で取り組もうとする。全てにおいて100%の力で仕事をしようとするのだが、それゆえに「自分の時間が1日24時間しかない」ということを忘れがちになる。だから結果として、優先順位が立てられなくなってしまうのだ。授業の準備や保護者対応、学校の分掌の仕事に加えて、担任業務である。若い先生で初めて担任を持つのかもしれない。最優先にすべきは、担任業務であろう。

 作家の藤原氏も回答しているように、しばらくの間は学校や学年のサポートがいるかもしれない。ベテランの先生がサポートについて、仕事の棚卸を行い、優先順位をしっかりとつけて、担任業務に専念できる体制を構築してあげることが大切だ。

 教員不足の中で、そして学校の職場環境のブラック化の中で、あえて「教職の道」を選択してくれた若者である。潰れないように学校はもちろんのこと、保護者も応援メッセージを発してあげてほしい。それほど、学校は危機的なのだ。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP