久しぶりに政治の話題である。通常国会の会期も残り1週間、野党が内閣不信任案を提出して与党が否決するというお決まりの茶番劇も、今国会ではそうはいかない。少数与党であるがゆえに、不信任案が可決するという可能性がある。ブラフかどうかはわからないが、石破総理は「内閣不信任案が提出されれば、採決される前に国会を解散する」と言い切った。そうなれば、今回の参議院選挙は衆参同時選挙となり、一挙に政治は流動化する。「そのほうがおもしろいじゃないか」と思ってしまうのだが、国民はどう思っているのだろう。
小泉議員が農相になって、備蓄米の随意契約をどんどん進めた。実際に5キロ2000円前後のお米が市場に出回り、国民はこの「小泉劇場」を支持している。内閣支持率も6ポイント強ほど上昇しているようだ。石破首相よ、それならば前回の衆院選の敗北を取り返すチャンスじゃないのか。雪辱を期す機会が訪れたのではないか。いっそこと、不信任案云々関係なしに、自分で国会を解散し、自民・公明の与党で多数を獲得する勝負に出たらどうかと思うのだ。
もし、衆参同時選挙になれば、争点は物価高対策である。与党の現金給付か野党の減税かである。これで、衆議院も参議院も与党が少数派に転落すれば、それこそ政治は一挙に流動化する。首班指名で誰が総理になるか、一切わからなくなるのだ。
衆参共に自民公明が少数になっても野党がまとまらなければ、政権交代は起こらない。それこそ、衆参同時選挙をやって、ぐちゃぐちゃの中から何が生み出されるか、やってみるのがおもしろいと思う。もしかしたら、れいわ新選組が伸びるかもしれないし、共産党が議席を伸ばすかもしれない。そうなれば、益々政治は流動化する。この間、消費税に関して最も過激な主張をしているのは、この2党なのだから。
石破首相よ、そして野田代表よ、ここは一発勝負に出たらどうか!
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