生成AIには「質問力の育成」!


 日曜日の夜6時から日本テレビ系列で「バンキシャ!」が報道されている。時々、面白い報道をするので見るようにしているが、7月9日の報道では、「生成AI」が取り上げられていた。文科省がガイドラインを示したが、前にも書いたように「在り来たり」「当たり前」の内容で、これでは何ら学校現場には役立たないというものである。このことを受けてかどうかはわからないが、すでに生成AI-chatGPTを活用している学校現場をレポートしていた。
 レポートされていたのは、長崎県立長崎北高校である。卒業生の半数が国公立大学に進学する進学校である。一度、webpageを訪れてほしい。なかなか面白い取り組みをしている学校である。その学校では、生徒が積極的にchatGPTを使っていた。例えば、文化祭の劇のシナリオなどの作成に活用していたが、生徒の姿勢はあくまでもchatGPTにヒントをもらうという姿勢である。最後にキャスターが「『忙しい時に、chatGPTに頼ることもあるが、そんなことをしても自分にとっては何の役にも立たないので、できる限りしないようにしている』と生徒は言っていました」とコメントしていたが、これが一番大事なことである。すなわち、ツールを使うマナーという以上のモラルである。この姿勢は、長崎北高校のような進学校では、生徒たちは元から備わっているし、楽をしようとする生徒は周囲から馬鹿にされるだろう。ところが、公立の義務教育ではそうはいかない。目的意識的に、このマナー及びモラルを育てなければならない。この点を文科省は強調すべきである。ポイントをわかっていない。
 最後に、先生にインタビューしていた。「生成AIを活用するにあたり、何に力点を置いていますか?」という質問に対して、
「生徒の質問力ですね。質問する内容によって、どのように生成AIが答えるか。自分の求めるものを得るために、どのように質問すればよいかだと思います。」
と。そうです。この先生、とてもよく理解されています。この先生は、生成AIの専門ではないのによくわかっておられます。教育に関わる者なら、何が生徒の何を伸ばすのか、専門家ではなくてもわかると思います。質問力!いいですね。これが全てではないでしょうけど、まずはツールを使いこなうためには、まずは質問力を育てることは肝心ですね。


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