森は「盛る」らしい

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 文芸春秋6月号の「森喜朗『裏金問題』真相を語る」が話題になっている。安倍派の「裏金問題」を始めたのは、森元首相ではないかということを言われたことについて、その「真相」や裏側を彼なりに語っている。爆弾発言の部分もあるので、少し触れてみたい。要点は、次の通り。
1.私(森元首相)は、裏金問題には関わっていない。いったい誰がそんなことを言っているのか。
2.岸田首相から電話で問い合わせがあったが、裏金問題への質問はなかった。
3.塩野谷君に、裏金問題の責任をとって、議員辞職したらどうかと言った。「5人衆」に伝えてほしいと頼まれたのだ。
という点だ。特に、爆弾発言となるのは、2の岸田首相からの質問はなかったという点だろう。岸田首相は、国会で「森元総理に電話で質問したが、関与していないと返事を得た」と答弁している。森氏の発言が真実なら、これは虚偽答弁となる。何らかの責任が伴うだろう。しかし、土曜日の「正義のミカタ」では、高橋洋一氏が、「森さんは森だけに盛るらしい」と発言している。有名な郵政解散にともなう小泉首相と森氏の首相官邸での会談で、「干からびたチーズが出された」と森氏は発言したが、実際はそんなことはなく、高級チーズが出されたのだと、高橋氏は発言。「森さんは『盛る』癖がある」のだ。

 森発言はさておき、政治資金規正法に関する議論が今週から国会で始まる。読売新聞の世論調査では、今回の議論が「政治とカネの議論につながる」とは「思わない」が70%を超えており、政治不信はかなり沸騰している。与党案もまとめることができずに、自民党単独の中途半端なやる気のない法案が提出されることとなった。後半国会、何が起こるかわからない。まさに一寸先は闇だ。自民が強行採決などしようものなら、まさに自滅である。次期衆院選では、与党過半数割れが起こるだろう。そうなったとき、どんな政権が生まれるのか。民主党政権が誕生した時のような「熱狂」が無いだけに、これもまた、一寸先は闇だ。
 しかし、唯一言えることは、早く投票させろということだろう。もう、国会議員だけで、ごちゃごちゃやっている時じゃない。国民に政権選択の機会を与えろと言いたい。


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