日本の立ち位置


 今年も8月6日がやってきた。ヒロシマに原爆が投下された日だ。核兵器の廃絶を願う思いは、何回繰り返されただろう。誰もが思っているように、核使用の脅威は、以前に比べて急速に増している。被爆国日本の役割は、以前にも増して重要である。それにしても、日本の立ち位置は、あいまいだ。日本こそ、核兵器禁止条約に署名・批准しなければならないだろう。しかし、オブザーバー参加さえしていない。ドイツはしているのにである。何なんだこの日本の姿勢は?と思ってしまう。
 その一方、ロシア・中国という核大国・核保有国に隣接し、そして核開発を進める北朝鮮は、ミサイル実験を繰り返し行っている。いずれも専制主義国家であり、「力による現状変更」を行い、そしてめざしている国々だ。日本をアジア大陸から見たとき、背筋が寒くなるほど、この3か国は近い。日本の安全保障は大丈夫かと思ってしまう。
 唯一の被爆国としての日本、安全保障の危機が高まる日本、このどちらに対しても立ち位置があいまいな日本。今日のこの日は、日本の針路を考えられる日でもある。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP