教師の不祥事

,

1月30日~1月31日にかけて、教師の不祥事が報道されている。私が報道やネット記事で見かけたのは以下の内容だ。
・熊本県の中学校で、修学旅行中に校長が夕食時に、生徒の前でビールを飲み、教員にも勧めた。
・兵庫県の校長が、コンビニでレギュラーのコーヒーカップを購入したのにもかかわらず、ラージをカップに注入した。
・大阪府で支援学校教師がじゃんけんゲームで生徒の尻を複数回蹴るなどをした。
・大阪府の教師が、プロレス技をかけて生徒の意識を失わせた。
・大阪府の中学校教師が、理科の時間に人工中絶の授業を複数回行った。
というものである。教員の劣化が著しいと言わざるを得ない。

 特に、校長に関わる不祥事が問題だ。熊本の事件で、おかしいと思うことが二つある。一つは、校長が「勤務時間外なので良いかと、飲んでしまった」と言っている。とんでもない理由である。修学旅行とは、生徒にとっては(教師にとっても)非日常の体験であり、それゆえに予期せぬことが発生する。私の経験でも、何度生徒を病院に連れて行ったことか。校長は、赤い顔をして病院関係者と対応するつもりだったのか。モラルハザードもここまで来たかと思う。二つ目は、熊本県教委のコメントである。「時間外勤務であっても・・・」と言っているが、本当に時間外だったのか。大阪府では、宿を伴う学校行事には、宿泊日程に伴い別の勤務が割り当てられる。その分、勤務の振替を行うのである。例えば、起床時間が6時、就寝時間が10時だとすれば、その間は勤務になるのだ。熊本県教委は、こういう勤務の割り振りを行っていなかったのだろうか。宿泊行事でこのような勤務の割り振りが行われていないならば、付き添い教師は長時間の時間外勤務を強いられることになる。おかしな話だ。本当に勤務時間外だったのか、もう少し突っ込んだ取材を行ってほしい。

 コーヒーを不正に飲んだ校長は、懲戒免職になっている。さすがに「コーヒーで懲戒免職か?!」と思わなくもない。詳しくはわからないが、もしかしたら、何回も繰り返していたのかもしれない。それにしても、校長としての矜持はどうなったのだろう。校長は学校外でも誰が見ているかもしれないので、できる限り社会のルールやモラルを順守することを心掛けるものではないのか。

 本当に教育は大丈夫か、学校は大丈夫なのかと思ってしまう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP