10月26日の読売新聞に福岡県須恵町立須恵中学校で発生した教員免許偽造事件について、詳しい記事が掲載された。今まで、事件の発生から進展まで、記事が断続的に掲載されていたが、今回はその「まとめ記事」のようだ。
事件を起こした近藤容疑者は、1985年に佐賀県教育委員会から中学と高校の教員免許を授与されている。ところが、2005年に福岡市立中の教諭として勤務していたとき、女子中学生2人を買春し、逮捕。懲戒免職となり免許が失効したという。その後、2010年山口県から免許は再授与されるが、2012年に無免許運転したとして、有罪判決を受け、免許が再び失効される。
ここから、近藤容疑者は、名を変えたり、失効したままの免許状で勤務を続けていた。免許が失効した状態で、4県6校で勤務したという。文科省は18年に、都道府県教委に対して採用時に教員免許の原本を確認し、免許番号などの情報を照合できる「教員免許管理システム」を活用するよう通知したが、その利用は任意である。
どうすれば、このような事案を防ぐことができるのだろうか?来年12月から教員らの性犯罪を照会できる新制度「日本版DBS」が運用されるが、果たしてこの運用で事案は防ぐことができるのだろうか。改姓は、戸籍を提出させるので、改姓による不正は防ぐことができるというが、今回のような買春による犯罪は、拘禁刑20年、執行猶予10年の間は、照会できるがそれ以降は照会できないという。今回の近藤容疑者が犯した免許の偽造は引っかからない可能性があるという。
それにしても、この近藤という人物は、一体どういう人物なのだろうか。小児性愛が異常に強い人物なのだろうか。年齢的にも66歳である。いったいどういう人生を歩んできたのか、どこかのメディアが深掘りしてくれないだろうか。

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