政府案で解決するのか?!


 今日は、朝からクリニックに3軒行ってきた。いずれも薬が切れそうなので行ったわけだが、行ったは良いが、来週の土曜日には全てのクリニックが年末年始の休業に入るので、今日は大混雑だ。耳鼻科に受付に行くと55番。「どのくらいかかりますか?」「2時間はかかると思います」「じゃ、一旦外に出ます」と眼科に行く。眼科では、久しぶりに視野検査。たっぷり1時間以上をかけて診察してもらったが、5年前と変わらず視野の異常はないということで、ホッとした。耳鼻科に行くか散髪に行くか迷ったが、一旦耳鼻科で呼ばれてしまうと後回しにされてしまうので、耳鼻科に行った。ところがやはり1時間以上待たされる。掲示板に示される「53番まで診察しました」から30分近く動かないのだ。やっと耳鼻科が終わって次は内科。血液検査の結果は良好だったのだが、私の前の患者の紹介状を医師が書かなくてはならず、いつもは5分も待たないのに、30分以上待たされる羽目になった。やっと全てのクリニックが終わると、もう、2時前。薬局に行くと、「すいません、今日は混雑していて、29人待っておられます」と!なんじゃこりゃ!結局、処方箋だけ渡し、薬は週明けにもらうことになってしまったというとてもBADな土曜日だ。

 そういうわけで、いつもは午前中に書いているこのブログも、今や16時を回ってしまった。書くことは決めていたのに・・・!と思いながらパソコンに向かっている。今日のテーマは、読売新聞の二つの記事だ。一つは、「教員『心の病』休職7119人 3年連続最多30~40代で多く」という記事だ。7000人を突破してしまったのは初めてということ。また、「1カ月以上病気休暇を取った教員は、13045人(前年度比848人増)になる」という。学校現場が、如何に過酷な現場になっているか、ブラックと言っている場合ではないほど、超ブラックである。今、学校現場で踏ん張っている教員も、休職した教員の分までかぶって頑張っているのだろう。なぜなら、教員不足は本当に深刻だからだ。代替教員は見つからない。時々、私のような人間にまで、府立高校の管理職から「非常勤できませんか?」と電話が掛かってくるぐらいなのだから。「自分も倒れたほうが楽」と思いながらなんとか踏ん張っている教師たちの姿が浮かぶ。
 記事の最後の方では、見過ごせないことも載っていた。児童生徒や同僚らへの性暴力・セクハラで処分された教員は、79人増の320人、このうち、子どもへの性暴力は、38人増の157人だという。日本版DBSがこれだけ話題になっているにもかかわらず、この数だ。教員の質的低下の一面を示しているのではないかと思う。本当に学校は危機的なのだ。

 ところで、こんな危機的な学校現場に対して政府は何をしようとしているのか。二つ目の記事は、「教員『残業代』10%に 30年度までに段階的引き上げ」ということで、財務省と文科省が決着したという記事だ。引き上げる額は、文科省の13%から財務省の10%になり、それも文科省はいきなり13%と言っていたのに、段階的に上がるという。文科省が勝ち取ったのは、「働き方改革の条件なし」ということ、そして財務省が提案した給特法の廃止案を下ろさせ、給特法の維持をさせた。文科省は、給特法をどこまでも守りたいようだ。「教師聖職論」に立脚しているからだろう。あと教員の働く環境の改善になるのは、中学校の「35人学級の推進」か。果たして、この施策で、教育現場のブラックが解決するのか。ほとんどの教師が「否」と答えるだろう。

 もういい加減にしてくれと言いたい。もっと教育現場に人材を投入しろ。教員配置計画をきちんと作れ。給特法を廃止して、残業を残業として認めろ、と言いたい。野党も少数与党に対して、税金の問題だけではなく、しっかりとこの問題を取り上げてほしい。


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