揺れ続ける奈良教育大附属小


 新年度から3年の間に奈良教育大学附属小の正規教員を、出向させるらしい。朝日新聞の奈良版に掲載されている記事がFacebookに掲載されていた。記事を読むと、出向期間は3年程度ということだ。この方針の背景には学習指導要領逸脱があるのだろう。教員側は、「大量の人事異動は、学校運営に支障をきたす」と反発している。また、保護者もこの人事方針を撤回するように署名運動を開始しているという。

 問題はどこにあるか。学習指導要領を順守することは、自明の理である。問題は、校長や大学側のマネジメントが、どこまで附属小に浸透することができるのかというところにある。職員会議が、最高議決機関であるなどと、時代遅れのことを主張している教員には、一度頭を冷やしてもらわなければならない。今回の奈良教育大付属小の問題は、教員の勝手な学校経営への介入がある。そのことを背景に、自分勝手な「研究開発」による学習指導要領の逸脱がある。このような事態を産み出した教員には、一度「外」の世界を経験してもらった方が良いだろう。

 だが、3年間で全員出向というのも、過激な方針だ。教員の意見はともかく、保護者の意見には理がある。本来は、大学側と附属小の教員側とで、学校マネジメントの在り方や学習指導要領の順守などの合意が必要であろう。そのうえで、納得できない教員には、出向という手段もあるだろう。反発するなら、懲戒対象ということも考えられる。

 少なくとも、保護者が子どもを不安にするような事態は、避けなければならない。


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