就任前にトランプ氏の発言が、物議を醸している。日本で報道されているだけでも、
★カナダをアメリカの51番目の州に
★デンマーク自治領のグリーランドをアメリカに渡せ
★パナマ運河をアメリカの管轄に
★メキシコ湾をアメリカ湾に変更せよ(なんと美しい名前だ!)
どれをとっても、「力(経済力)による現状変更」だ。とんでもない奴が、アメリカの大統領に選ばれたものだ。改めてそう思う。2期目の大統領に就任するトランプ氏のために、世界の不確実性が高まっている。Gゼロを提唱したことで有名なイアン・ブレマー氏は、「世界の国々は、防御の姿勢をとるだろう」と予想している。嵐が通り過ぎるのを首をすくめて待とうという姿勢だろう。
こんなアメリカ大統領からは、発展途上国はもとより、欧州の国々も距離を置くだろう。「共同大統領」とまで噂されているイーロン・マスク氏は、ドイツの総選挙で極右政党の「ドイツの選択」を支持すると何回も述べ、シュルツ首相を無能とこき下しているのだ。世界は、アメリカから距離をおくだろう。それでなくても、民主主義陣営が後退しているのに、これではどんどん民主主義陣営から離れるだろう。こんな大統領を選出するアメリカも、もう民主主義国家とは言えないと言われても仕方ない。「アメリカ国民は恥を知れ恥を!」と言いたくなる。
就任前からこの発言である。1月20日に就任したら、一体何が起こるのか。世界は、アメリカを見放すだろう。そして益々中国の影響が強まっていくだろう。
コメントを残す