府立高校教員の不祥事


 8月2日の読売新聞の27面に「生徒への暴言 担任懲戒処分 大阪の府立高校」という記事が掲載されていた。記事には、大阪府教育委員会の発表として、以下の内容が記載されていた。全国紙には掲載されているだろうか。

「発表では、教諭は昨年11月の三者面談で、『言葉が悪いですが、このままブサイクでいいのですか』と発言。体育の授業で生徒がハンドボールのゴールキーパーをした際には『顔に当てたれ』、持久走では『こんなやつと誰が付き合うねん、くそブス』などと言った。」

この教諭は、26歳で対象の女子生徒の担任でもある。処分は、減給1か月(10分の1)である。他の生徒の保護者が学校に連絡をして発覚したらしい。ということは、この言動を聞いていた他の生徒達が親に話した可能性が高い。聞き捨てならない、いつ我が子にも口撃があるかわからないと心配した保護者が学校に通報したのかもしれない。

 それにしてもひどい教師である。自分が生徒に言っている言葉の意味が理解できているのだろうか。今の時代、暴力・暴言についてはどんな場面でも許されないというのがコンセンサスとなっている。教師という立場であればなおさらである。文面から体育の教師で、採用後もまだ日が浅いと思われる。が、経験が浅いからなどという問題ではない。いや、若い世代の教師ほどこういうことに敏感なところもあるように思う。それ以前の問題だ。こんな資質や能力しかない教師が学校現場に登場することになってしまったのだと思うと、教員不足の問題は、まさに国民的課題ではないのかと思う。もっと、保護者も(国民も)教員不足問題に真剣に向き合わなければならない。


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