広島県高野連による今回の広陵高校辞退について、声明が出ていたので読んでみた。その中に、こんな内容がある。
「本連盟は、広陵高校が発表している事案について、すでに当該校から報告を受けておりますが、再調査と報告を求めるとともに、警察、第三者委員会に全面的に協力すること、新たな事実が判明した場合はただちに報告を行うよう指示しました。
また、これまでの問題点を整理し、学生野球憲章に謳われている「学生野球は教育の一環である」という原点に立ち返り、ゆるぎない信念をもって、硬式野球部の再生に向け、抜本的な変革を学校全体で組織的に取り組んでいくよう指導しました。
今後も定期的に経過報告を求めて参ります。」
高野連は、「報告を行うよう指示しました。」というが、そんな権限があるのか。広陵高校が報告しなければならないのは、広島県教育委員会だろう。また、「ゆるぎない信念をもって、硬式野球部の再生に向け、抜本的な変革を学校全体で組織的に取り組んでいくよう指導しました。」
とあるが、ゆるぎない信念をもって、誰を「指導する」のか、「学校全体で組織的に取り組んでいく」ということは、学校に対して「指導する」のか。そんな権限は、どこの法律や施行規則・施行令に書かれているのか。学校教育法の下に、そんな法律や法令はない。学校を管理監督、指導助言する権限があるのは、所轄の教育委員会である。この姿勢が、高野連の長年の「上から目線」なのだ。
その一方で、管轄組織である広島県は、なんら動きを見せていない。本来なら、野球部内のいじめの可能性が高い暴力事案、さらに転校を余儀なくされていることを考えれば、いじめ重大事案となるべき事案である。この場合、広島県知事まで報告がなされなければならない。それが法律に基づく対処である。しかし、この間、これだけ世間を騒がせている事案に対して、所轄組織である広島県は、だんまりを決め込んでいる。おかしくないか!
なぜ、高校野球だけがこのような対応になるのだ。他の部活動で同じような事案が発生すれば、高体連が「指導する」のか。違うだろう。きちんと学校が所轄組織に報告を行い、必要ならば所轄組織が第三者委員会を設置し、調査分析、今後の対応を指示・指導する。なぜ、高野連だけが、「指導する」と言えるのか。そして、この問題を一切マスコミは取り上げない。おそらく、感覚がマヒしているのだろう。それほど、高野連文化に毒されているのだ。
高野連よ、お前たちは何様だと思っているんだ!そして、広島県よ、お前たちは何もしないのか!
ヒロシマ高野連声明
https://www.hiroshima-hbf1950.com/img/file505.pdf
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