広島県立加計高校

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 昨夜、千葉の親戚の葬儀から家に戻ろると、12時半だった。元々遅くなる予定だったが、やはりpeachは色々ある。今日の午前中は有休を取得していた。朝食をとりながら、テレビを見ていると広島県立加計高校が取り上げられていた。「なんで、この学校?」と思って見ていた。加計高校は、広島県の中部にある学校である。JRが運行していた時は、それなりの志願者があったが、JRの運行廃止が決まってから、志願者が激減。廃校寸前まで追い込まれたのだ。ところが、この加計高校、今では県立高校の中でトップの倍率を誇るのである。なぜ?というのが今回の番組レポートだった。

 まず、県立高校廃止の危機に際して、立ち上がったのは安芸太田町の町民だ。高校が無くなると、益々地元が衰退してしまうと、「加計高校を育てる会」を発足した。そして、県立高校の枠をこえて、全国募集をかけたのだ。実際、生徒の出身を聞いてみると、東京・奈良・静岡などと様々な地域から進学している。そしてびっくりしたのは、他の都道府県から来る生徒のための寮を建設したことだ。新学生寮「黎明館」である。寮と言えば、〇人部屋というのが通例だが、この寮は個室。wifi完備だし、風呂も個人風呂という今時の高校生に対応したプライバシーも守られる寮なのだ。その上、無料の塾もあるし、ハワイ留学まである。この他にも、特色ある取り組みが実施されているのが、加計高校である。詳しくは、以下をクリックしてほしい。
広島県立加計高校

 さて、今回の加計高校のレポートを観ていて、思ったこと。やはり、教育にはお金をかけないとだめだということだ。素晴らしい教育実践、教育プログラム、教育施設を整えるには、お金がかかるということだ。大阪府立高校は、定員割れが続出し、一部の学校は存亡の危機にある。どの府立高校も同じ規格の同じ施設である。これでは、私立高校の立派な施設に負けるのは当然だろう。
 そして、もうひとつ。やはり地元と共にある学校でなければならないということだろう。時々、学校は社会の迷惑施設と言われ、部活動の声などが「うるさい」と苦情を言われたり、飛んできたボールに文句を言われたりする。「かわいがられ地域貢献する加計高校」というキャッチコピーは、都会の学校も学ぶ点が大いにあるのではないか。大阪府では、就学支援金制度により公立高校が危機に瀕している。地元公立高校を守り育てようという安芸大田町とは、真逆である。新しく就任した水野教育長は、どのように府立高校をするのだろうか。その方向性を注視したい。


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