2月15日の読売新聞「人生案内」に「受験控えた娘に無神経指導」というタイトルで、相談が寄せられていた。50代の会社員女性で、高校3年生の娘を持つ方である。娘さんは大学受験に向けて日々勉強をしており、模擬試験の結果も徐々に向上してきたという。
ところが、「私は落ちるらしい」と娘さんが泣いて帰ってきた。生徒指導の先生に制服のネクタイの緩みを注意され、「そんな服装ではどの大学も受からないぞ」と言われたというのだ。あまりにも無神経な指導ではないかというものだ。抗議しようと思ったが娘に止められたが、怒りが収まらないというものである。
この相談に対して、尾木ママこと尾木直樹氏は、次のようにアドバイスしている。
「生活指導の教師が投げかけた言葉は非常に無配慮かつ不適切で、娘さんが傷つくのもあなたが立腹されるのも当然です」としながらも、
「大学入試では、服装の乱れなど学力以外の面でも不利な判定をされてしまえば合否に関わる可能性もないとは言えません。これまでの娘さんの努力が報われなくなる事態を避けたいがために、つい口調がきつくなってしまったのではないでしょうか」
とこの発言をした生徒指導の教師を擁護している。
ちょっと待ってくれと言いたい。服装の乱れが大学受験に影響するのか?そんな選抜をすることを大学の入試要項に記載している大学はあるのか。無いでしょう。そして、もし服装をチェックして大学の合否に影響をさせているような大学があれば大問題だ。尾木氏も一時は大学で教鞭をとっていたはずだ。そんな人が、このようなことを言うのは、心外である。大学はアドミッションポリシーに基づいて選抜を行っているのだ。
私は、このお母さんに言いたい。学校に抗議して良いですよと。この発言は、受験生にとってはあまりにも無神経だ。言われた娘さんが泣いて帰ってくるぐらいだから、冗談ぽく言ったのではなく、かなりきつく言ったのだろう。おそらくこの発言をした教師は、相手(生徒)に自分の意見に反論させないように、有無を言わせないように、相手の弱みに付け込んで発言している。この大学受験を控えたこの時期、受験の合否に関わることが受験生の一番弱みであり、神経を使うことだからだ。こんな無神経な教師に対しては、保護者は抗議して良いし、もし娘さん以外にも同じような発言を受けた生徒がいるなら、連携して学校に抗議してよい。
これはモンスターペアレンツでも何でもない。生徒が学校でwell-beingを向上させるための抗議である。尾木氏も教育評論家を自認するなら、もう少し相談者に寄り添ったアドバイスをすべきだろう。

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