子どもの心に万博レガシー

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 10月17日の読売新聞地方版に、「子どもの心に万博レガシー」という題で記事が掲載されていた。府が実施した無料招待事業で来場した小中高校生らは、最新の集計で50万に上るらしい。

 大阪市が小中学生を対象に実施したアンケート(回答者約56000人)では、
とても楽しかった→54%
楽しかった   →32%
で86%が好意的に受け止めている。記事には、万博に参加した小学生の感想も掲載されていた。
「言語をたくさん勉強して世界で活躍したいと思うようになった」
「これまでも将来の夢がたくさんあったけど、今は科学者にもなってみたい。どうしようかな・・・」
パイロットに憧れていた小学生は、「想像のフライト先」はアメリカだったが、中東のクウェートなど名前も知らなかった国について知り、
「もっと色んな国へ行き、今回学び切れなかったことを実際に体験したい」
と言っている。

 万博に参加した子どもたちには、多くの学びがあったようだ。万博の外でも学びがあったようで、記事には国連館の副館長を講演に招いた中学校の取組も紹介されていた。

 そこでだ。この無料招待について、府の小中学校はどういう対応をしてきたかを振り返ってほしい。下見ができない、日陰がない、休憩場所はどこだ、など学校の教師たちは、散々文句を言った。そして、そのような学校や教師の考えを、マスコミはどのように報道してきたか。そして、万博への参加を止めた学校、自治体をどのように報道してきたか、もう一度振り返る必要があるだろう。あの当時、万博に関するネガティブ報道は、これでもかというほど流れてきた。

 万博に参加しなかった自治体、学校、教師は、今どう考えているのか、もしマスコミに贖罪の気持ちがあるなら、その記事も載せてほしいものだ。おそらくそんなメディアは無いだろうが。


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