大阪ジュニアバンド


 6月3日の読売新聞大阪版に、「大阪ジュニアバンド」の活動に関する記事が掲載されていた。地方版なので、少し詳しく記事を紹介したい。バンドは、1979年、日中交流事業の一環で大阪市から中国に派遣された「大阪子ども文化使節団」として誕生。帰国後も保護者の希望で存続することになった。小学1年生~中学3年生が対象だ。吹奏楽×バトントワリングの活動を行っており、プロも指導に関わっている。大阪市内を中心に年間10回ほどの演奏会を開き、ブラジルやオーストラリアなどの海外公演を実施したこともあるという。

 私が注目したのは、次の2点。
★部活動ではなく、地域に集まって活動をしていること。地域に学校以外の活動場所があること
★46年間も活動を続けていること
である。部活動の地域移行が推進されているが、学校以外に地域に「居場所」があることはとても良い。学年を超え、学校を超えて集まることは、学校という児童・生徒の横関係、児童・生徒と教師の縦関係だけではなく、地域のお姉ちゃん・お兄ちゃんという斜めの関係も構築でき、より人間関係が豊かになる。記事にも「みんなの仲の良さが、演奏にも表れている」と評されていた。

 問題は、どうやって46年間も続いているのだろうということだ。部活動の地域移行についても”持続可能性”ということが大きな問題になっている。webpageを見てみると、月額7000円の月謝、楽器貸与は500円となっている。これだけの費用で賄えるのだろうか。どこからか、例えば行政や企業から支援を受けているのだろうかと調べてみたが、わからなかった。是非、どのように続けているのか教えてほしいものだ。部活動の地域移行の参考になると思う。


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