埼玉県立高校共学化問題

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 朝、ニュースを見ていると読売テレビの「朝の明大記事」で埼玉県の共学化問題が取り上げられていた。県男女共同参画苦情処理委員が「公立学校における公共性を鑑(かんが)みれば、性別に基づき異なった取り扱いをするのは大問題」として、「歴史や伝統を重視したとしても、共学化をしなくともいい理由にはならない」と勧告をしたことが発端だ。この勧告に対して、男子校・女子校から反対の動きが、9割出ているという報道だった。「へーーー!」と思って聞いていた。

 私は、埼玉県の教育改革を勉強しに行ったことがある。その時、訪問したのは、埼玉県立浦和第一女子高だった。この時に初めて、公立高校で女子高があることを知った。東大進学で有名な浦和高校は男子校だ。反対の理由は、
「別学出身者は定型化された男女の役割という概念から抜け出せず、社会生活に支障をきたすなどということはない」
「高校を選択する際に別学校を希望する者は相当数いる」
というものだ。
 大阪府では、戦後すぐの新制高校発足時に、それまでの男子校・女子校が入れ替えを行い、共学が発足した。だから、共学は当たり前のように思っている。更に、少子化の影響で、私立高校も共学化の流れにある。公立高校は、共学であるべきだろうと私は思う。反対派は、多感な10代を男女別に過ごす事のメリットは何なのかを示すべきだろう。「問題が無い」とか「伝統だ」だけではなく、男女別の方が共学よりも優れているという優位性を示すべきだと思う。果たして、教育の専門家はどう評価するだろうか?


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