問題が凝縮した大学進学相談


 1月11日の読売新聞「人生案内」に「高3息子大学での脱落心配」というタイトルで、相談が寄せられていた。ポイントは、以下の点である。
・高校3年生の息子は、自宅から2時間半かかる大学の国際学部に合格した。
・合格したのは、総合型選抜である。
・大学から「入学前に英語を勉強するように」と言われているが、一向に勉強しない。
・親としては、大学に入学してついていけるのか、精神的に辛くならないか心配だ。
という内容だ。中々面白いと言っては失礼だが、大学進学に関わる問題が凝縮したような相談内容だ。

1点目:この息子は、どのような動機で2時間半もかかる大学に受験したのだろうか。大学に入学して何をしたいのだろうか。もっと言えば、学ぶ気があるのだろうか、という点だ。というのも、総合型選抜で年内に合格を決めたのなら、そして大学から英語を勉強するようにと言われているのなら、普通は勉強するだろう。しかし、勉強しない息子が、そこにいるわけなのだから、「何のために大学に行くの?」という根本の動機が問われることになる。

2点目:総合型選抜で早期に合格を決めたという問題。別に合格を決めたことは悪いことではない。一般的に年内の総合型選抜で合格を決める状況は浸透しているが、その一方で、学力不足が深刻という状況になっている。案の定、この息子も「大学から英語を勉強するように」と言われているということは、大学側は総合型選抜で入学してくる学生の学力を不安視しているのかもしれない。

3点目:以上の事を考えると、息子は単に早く進学先を決めたいと考えて、年内入試の総合型選抜を受験した可能性がある。最も問題視される大学進学の決め方だ。一番、「あかん」と言われるパターンである。

4点目:その結果、回答者である尾木氏が言うように、いくら母親が心配しても、そして働きかけても、息子は勉強しないだろう。もう息子に任すしかない。遠方の大学に通うのだから、これを機会に母親も子離れしたほうが良い。息子に任すしかないのだ。

 きついようだが、この息子は大学入学後にかなり困ることになるだろう。そして、不登校や中退ということもありうるかもしれない。だから、そうならないように、大学に行って何をするのかということがとても大事なのだ。相談文には、息子が何故国際学部を選んだのかは書かれていないのだが、この点が一番重要なのだ。全ては、そこから始まっている。


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