全国学校図書館協議会の調査

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 ガザで戦闘が再開され、また犠牲者が出た。国内では、自民党の政治資金で裏金問題が勃発し、これは大きな問題になりそうな予感がする。そして万博開催まで500日を切っても、どこまで盛り上がっているかわからないなど、内外で話題に事欠かないが、教育問題に限ると、今日の読売新聞に「図書館の代謝」の記事が出ていた。何のことかというと、本の廃棄の問題である。記事によると、本を一冊も廃棄しなかった学校は、
 小学校・・・13.9%
 中学校・・・22.3%
 高 校・・・37.3%
らしい。廃棄しない理由は、「人手不足」が一番だ。そしてその次に「廃棄すると蔵書が不足する」というのである。私が勤めていた府立高校でも蔵書に充てられる費用は、微々たるものだった。「入り」が極端に少ないのに、「出」を多くするのはなかなか勇気のいることである。
 この図書館協会、なかなか面白い調査をされていると思ったので、webpageを開いてみた。そうすると、全国の市町村の学校の図書室に関する予算措置などの調査もされている。面白いと思い、データの分析ができないかと思ったが、延べ58Pに及ぶ各市町村のデータは、すべてPDFで公開されている。これでは、データ分析に手間がかかってしようがない。ここまで書いて、兵庫県立小野高校のSSHの発表会参加させてもらった時、生徒の一人が言っていた。
               「なぜ、政府発表のデータはPDFなんだ!これでは使い勝手が悪くて仕方ない!」
まさにそうである。
 面白いデータも公表されている。過去31年分の5月の読書数の校種別平均である。それが下のグラフだ。

これを見てみると、小中学生と高校生に大きな差異がある。小中学生は、徐々にではなるが、冊数が伸びている。しかし、高校生はずっと横ばいであるし、小学生の冊数の1/10である。こういうデータは、もっと広く共有されて良いと思うし、学校、特に高校で取り上げるべきではないかと思った。リベラルアーツが重要な高校生の時期、もっと本を読まないといけない。

 私が本格的に本を読みだしたのは、高校生から。友達の読書する姿や友達との会話からだ。小学校の時は、主に百科事典を読んでいた。徹底的に本を読み、活字中毒になったのは大学からである。それ以来、本の虫になっている。


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