保護者の皆様へ

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 児童生徒のわいせつ画像SNS共有問題を発端に、教員によるわいせつ行為に関する記事が、大きく取り上げられている。実際、教員によるわいせつ事案が増加しているようだ。言わずもがなの事であるが、このような事案は、学校への信頼・教師への信頼を著しく損なう。大多数の教員は、真面目に仕事をしているし、児童・生徒・保護者に真摯に向き合っている。しかし、このような事件が頻発すれば、学校への信頼は大きく揺らぐ。

 そこで考えてほしいのだが、保護者の方も学校への不信、教師への不信という点に留まるのではなく、この問題を深掘りしてほしいのだ。前にも一度書いたが、このような不祥事の背景には、教員採用率の低下、教員不足という問題が存在する。全教の調査でも、教職員の未配置が全国で3600人強発生しているという。更に、「改善の見込み無し」も増加しているのだ。本当に学校現場に欠員が出れば、どうしようもない状況なのだ。

 そして、なぜこのような状況になっているのかと言えば、それは「学校現場のブラック化」という問題なのだ。確かに給特法は改正された。教員の調整額は、4%から10%に段階的に引き上げられる。だからと言って、労働環境が改善されるわけではないのだ。学校現場の教員が望んでいるのは、教員定数の増、授業のコマ数の減、教師が授業に集中できるスタッフの充実なのである。

 このわいせつ事案の増加は、学校崩壊の端緒ではないかと危機感を持つ。保護者(=国民)も、この問題をもっと深掘りし、今学校がどうなっているのか、政府―文科省は、どのような対応をしようとしているのか、そしてその対策で解決するのかを考えてほしい。


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