10月14日の読売新聞の人生案内に14歳、中学3年生の女子生徒の相談が掲載されていた。彼女の悩みは、中1から学校を休みがちになり、高校入試に不安を抱えているというのものだ。先生は背中を押してくれるが、「今さら頑張っても、高校に行けない」と思ってしまう。先日も頑張って登校したが、「なぜ、私はみんなのようにできないのだろう」と考えてしまい、授業が頭に入らなかったという。
つらいだろうなと思う。中学3年生の秋と言えば、これから高校入試に向かってラストスパートをかける時で、クラスメートもだんだんとピリピリする頃だ。そんなときに、学校が休みがちであったり、登校しても授業に身が入らなかったりすると、一人取り残されたように思うだろう。本当に辛い。でもね、Ⅹ子さん、ここで少し立ち止まって考えてみよう。この辛さはどこから来るのだろうか。私は、Ⅹ子さんが「なぜ、私はみんなと同じようにできないのだろう」と考えていることにあると思う。中学生のⅩ子さんには、難しいかもしれないけれど、大人になるということは、「私は私で良いのだ」と思うことでもあるのだ。そりゃ、社会で生きていくために、いろいろと身につけなければならない知識や能力はある。しかし、その知識や能力でさえ、見につけるものは、一人一人違う。だから、大人になるということは、「私は私で良い」ということを見つける旅でもある。Ⅹ子さんが、今悩んでいることは、いずれ全ての同世代の若者が悩むこと。Ⅹ子さんには、少しだけみんなよりその悩みが早く訪れただけ。見方を変えれば、それだけ早く大人に近づいたともいえる。決して、みんなと比較して自分を否定する必要なんてない。
実際、高校には様々な学校がある。多くの生徒は、全日制の学校に通うけれども、定時制の学校や通信制の学校もある。レベルも教育内容も様々だ。大人になる道は、いろいろ。私は私の道を進んでいけば良いのです。
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