中3生の進路決定


 12月26日の読売新聞「人生案内」に「中3孫が通信制高校志望」という相談が寄せられていた。概略は、こうだ。何も問題もなく全日制の高校を希望すると考えていた孫が、夏休み明けに担任から「通信制高校にしたいと本人が申し出ている」と連絡があった。理由はどうも、一番仲が良かった友人が不登校になり、通信制へ進学するからだという。通信制を諦めさせるには、どう話をしたら良いですか、という内容だ。

 第一に、進路の決定は、最終的には自分で決めることが大事だという事だ。親が決める問題ではないし、ましてや祖母が決める問題ではない。自分で最終決断をしなければ、不本意に進学すると、何か行き詰ったときに、ほぼ転退学するという結論になるからだ。
 第二に必要なことは、子供や孫が最終結論を出すための正しい判断基準を教えてあげることだ。そのためには、通信制に行きたい理由を丁寧に聞き取ってあげなければならない。と同時に、高校に進学をして何をしたいのか、そして高校卒業後の進路をどのように考えているのかを丁寧に聞いてあげることが必要だ。
 
 このお孫さん、友達が通信制に行くから自分もと思っているようだが、どのように自分の高校生活を描いているのか、甚だ疑問だ。
 まずは、通信制に見学に行くべきだろう。最近では通信制も様々な学校がある。通信制と一括りにできる状況ではない。色々な通信制を調べる必要がある。通信制に行けば、全日制にあるようなクラスはほぼない。友人を作る機会も少ない。通信制に進学するという明確な目的意識を持たないと満足を得られないだろう。

 まずは、孫の希望に沿って行動することが大事だ。そうすれば、自分がどのような進路を描けばよいかも見えてくるだろう。だけどもう、12月も末だけど・・・。


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