8月20日の読売新聞の「気流」に中学生の投書が掲載されていた。東京都世田谷区の谷田川君、15歳だからおそらく中学3年生だと思う。自身の経験から教師の環境整備が急務ではないかという内容だ。年度初めの4月に、担任が不在だったために校長や副校長がしばらく代役を務めたことがこれまで2回あったという。いじめの対応で教師が心労で倒れたこともあるという。
谷田川君は言う。
「国の礎であるべき公立小中学校で、教師に過大な負担がかかり、『なり手不足』になっているとしたら深刻な状況です。政府は教師の健康を守るため、現場の仕事を見直し、教師が働きやすい環境を整えるべきではないでしょうか」と。
谷田川君、全くその通りですよ。この議論は、給特法の改正と働き方改革の推進という事で現在進行形ですが、果たしてその効果がどのように生まれるのかは未定です。中教審でも「教員の仕事の仕分け」を見直す作業をしていますが、仕分けを提言しても無くすことができない仕事は誰かがしなければなりません。要は、「人を増やす」という事が肝心だという事なのです。
政府‐文科省の皆さんも、この谷田川君の声に真摯に向き合う必要があるのではないですか。このブログでも「教員の働き方改革」については、何回も発信してきました。教職調整額を上げることによって教員志望者が回復するのか、そして学校現場の人員は増えるのか、そして働き方改革が谷田川君が言うように進むのかを注視していきたいと思います。
コメントを残す