朝ドラ「おむすび」のタイトル風に始めてみた。2025年は大阪万博の開催の年である。開催まで100日を切った。今回の大阪万博は、工事の遅れや費用の増大などいろいろと物議を醸している。前売りチケットの売れ行きも当初の予想の半分ほどであることからわかるように、盛り上がりにも「?」がついてしまう。7月に義理の叔父が亡くなり、千葉まで行った時も親戚の中で万博の話題が出た。初めて会う叔父の兄妹の方であった。愛知在住の方である。はっきりと「大阪万博には反対。私は行かない。」と言われた。大阪人としては、苦笑いするしかない。
改めて、大阪万博のwebpageを訪れてみた。テーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン Designing Future Society for Our Lives」である。サブテーマが、
いのちをすくう
いのちに力を与える
いのちをつなぐ
である。「いのち」がテーマになっている。大阪万博がめざすものは、
「持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献」と「日本の国家戦略Society5.0の実現」らしい。ウクライナ戦争やガザ紛争などが激化すると、あれほど言われたSDGsが新聞紙上から鳴りを潜めてしまった。しかし、だからこそ、SDGsがめざすモノは重要だろうと思う。紛争の当事国も、あの大屋根リングの中に、一堂に会するのだ。
今まで開催された万博は、明るい未来を示してくれた。私が、EXPO70で見た人工心臓もそうだし、初めて歩いた「動く歩道」もそうだ。今や私達の生活の中に当たり前にある。そう考えると、今回の万博は、society5.0の未来がどんなものなのかを私たちに見せてくれるのかもしれない。
色々言われる今回の万博であるが、参加国は歴代2位だ。辞退した国の事が話題になるが、ある種のネガティブキャンペーンとも言える。万博を公共投資と考えれば、積極財政政策の一つでもある。経済学者の高橋洋一氏によれば、全国平均を下回っていた大阪のGRP(域内総生産)は、万博開催で全国平均を上回っているらしい。ケチをつけられるところばかりではないのだ。国内は当然、世界からも多くの人びとが訪れてほしい。
問題は万博開催後のレガシーだろう。EXPO70の時は、太陽の塔をはじめとした万博公園が残った。今回は、あの大屋根リングが残るのかと思いきや、構造上長期間の維持はできず解体されるらしい。せっかくの世界最大の木造建築である。補強をして万博公園のシンボルとして残してほしいと思う。いや、ダメだ。維持費がかかりすぎる。
私が住む河内長野市もこの万博に関連するいろいろなイベントが行われるようだ。この1月18日には、「行くで、万博!チーム河内長野 新年キックオフパーティー」が開催される。私も参加する予定だ。どんな集まりになるのか、今から楽しみである。
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