これは、被団協ノーベル平和賞受賞式に参加した高校生平和大使のスローガンだ。とてもいい!心に響いた。確かにそうだと思う。一人一人の力はとても小さくて、微力だ。だけど、その一人一人の力が世界を動かすこともある。決して無力じゃない。
昔学生の頃、核軍縮・平和を求める全国集会が、日本の主要都市で開かれたことがあった。何十万という人たちが集まった。その集会は、広島・大阪・名古屋・東京と開催される度に人数が増えていったことがある。本当に一人一人の力は微力だけど、決して無力じゃないのだ。
長崎県の被爆3世の津田凜さんは、現地のイベントに関して、こんなコメントをしている。
「『ビリョクだけどムリョクじゃない』というスローガンに、YESという力強い声と拍手をいただいた。ふだん、高校生が活動したところで世界は変わらないという声をいただくこともあり、無力さを感じる日々も正直あったが、ノルウェーの方々の反応に励まされた」と。
田中さんのスピーチにも10年後に被爆者の声を聴くことができるかどうかわからないという言葉があった。彼ら高校生がその被爆者の声を引き継ごうとしていることに、平和教育の重要性を改めて考えた。今、学校現場の平和教育はどうなっているのだろうか。通信制高校で仕事をしていると、このようなリアルタイムの動きを感じることができない。小中学校の修学旅行は、沖縄・ヒロシマ・ナガサキと反戦・平和学習が行われてきた。今は下火なのだろうか。
「ビリョクだけどムリョクじゃない」を合言葉に、もう一度核廃絶の大きなムーブメントが起こることを願う。まずは日本政府が核禁止条約の会議に参加することからだろう。自民党が少数与党となった今がチャンスだと思うのだが・・・。
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