ウクライナへの派兵


 フランスのマクロン大統領が、ウクライナへの兵力の派遣について、一歩踏み込んだ発言をした。その翌日には、一斉に欧米諸国が発言の打ち消しにかかった。ロシアの核を恐れてのことである。これで、ロシアは益々図に乗るだろう。「欧米はビビっている。核を持ち出せば、奴らは引っ込む」と。本当に派兵を行い、ロシアとNATOの直接対決になることは避けなければならないだろう。しかし、外交というのは、もっとドロドロしたものであるはずだ。騙し合いも駆け引きも何でもありなのだ。早々に打ち消す欧米の諸国は、外交的にどうなのだと思ってしまう。

 例えば、こういう想定はどうだろう。マクロン大統領の発言を受けて、欧米諸国が一定の支持を表明する。そして、NATO軍の軍事演習をロシアと1300㎞国境を接するフィンランドとバルト海、そしてバルト三国、ポーランドのロシアとベラルーシとの国境で大規模な軍事演習を行う。同時に、日本は北海道近海で北方領土4島を想定した軍事演習を行う。ここまでやって、ロシアがどう出るかだ。おそらくプーチンは金切り声を上げて非難するだろうが、いきなり核のボタンを押すことはしない。押せばロシアも破滅するからだ。チキンレースになるだろうが、「剣が鞘の中にある」時に勝負をかけなければならない。「抜くぞ!」という気迫が無ければ、今のロシアには対抗できないだろう。軍事支援で疲れているなら、新たに加盟したスウェーデンとフィンランドで陸と海(バルト海)で大々的な軍事演習を行うのが良いと思う。

 どうも、欧米はビビリすぎているように思う。


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