今回は、まるで雑談。というよりも愚痴である。実を言うと私の家は、タバコ屋を営んできた。明治の最初の頃からやっていたという。お店の場所がわかりやすいところにあり、地元では誰しもが知っている店で、ランドマークとはいかないが、道しるべになる店舗だった。河内長野市は、東高野街道と西高野街道が合流するところにある。その地点から泉州に抜ける途上に店があるのだ。ちょうど、河内の国と泉州の国を結ぶ街道である。昔は、旅行く人に草鞋まで売っていたのだ。
昔は、結構な売り上げがあったという。ところが、外環状線ができてから車の流れが、変わってしまった。昔の街道は、裏道になってしまったのだ。それでも、昔からあるタバコ屋なので、地元の人たちは買ってくれていたが、周囲(特に外環沿い近く)にコンビニができてから、そうもいかなくなったのだ。それでも親父が頑張っていた頃は、店を開けていた。しかし、親父も限界となり老人ホームに入居してからは、この3年近く店も閉めたままだ。店の状態がどうなっているかと、このGWに店の中と2階を調べてみた。そうすると、2階の天井の板ははずれ、床も畳を揚げているのだ。ちょうど、私と弟が勉強部屋にしていた部屋だが、どうしようもならない状態だ。築40年以上の建物なので、このままでは、倒壊の恐れも増すので、店を取り壊すことにした。
ここからが本題である。店には少なくないタバコが残されていた。JTに電話をすると、賞味期限切れでも返品を受け付けるというので、たばこの銘柄ごとに整理をした。その数、100銘柄を優に超える種類だ。1回目の整理を終え、JTにどうすれば良いか電話をすると、個数を電話で教えてくれという。もう一度個数を数えなおしたが、銘柄がありすぎて何が何やらわからない。それでも一応整理して、JTに電話をすると、20種類以上の銘柄に対して「該当するものが無い」と言われた。「バーコードを調べてほしい」と言われたので、カチンときた。それなら最初からそう云え!と思ったが、「電話で伝えるしか無理なのですか」「何か、リストを送ってもらってそれに記入するとか、それともネット上のサイトに入力するとか何か方法はないのですか」と聞くと、「電話で伝えてください」という。思わず、「昭和か!」と口に出そうになった。それでも仕方ないので、電話で伝えた。この間、1時間である。「バーコードを調べてほしい」と言われたので、もう一度100銘柄を超えるタバコのバーコード番号を調べた。この時間が4時間である。そして電話で伝えるのに、1時間以上かかった。
いやー、JTのアナログには、呆れかえる。もっとデジタル化をすべきだろう。そうすれば、人件費もかからないし、スピーディに行えるはずだ。これが政府系組織で専売公社の名残を残す組織の実体かと、改めて再認識した。
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