やはり中国経済は失速していた!-NHKスペシャル

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 11月5日、夜9時から放映されるNHKスペシャルで、「調査報道新世紀」という新しいシリーズが始まった。今年から始まった「混迷の世紀」もかなりの力作と思っていたが、これもかなり力の入ったシリーズである。前々から中国政府が発表する公式な数値は信用できないと言われているが、そのことを徹底的に検証しようというものだった。
 詳細な内容は、NHKのアーカイブでも見てほしいが、圧巻だったのは「中国GDPの嘘」である。中国は、8%前後の成長を続けていると公式見解で発表をしているが、実はそうではないのである。何をもってそのことを立証したかというと、衛星から見た夜の明るさである。例えば、朝鮮半島では、韓国は夜でも光が輝いているが、北朝鮮は真っ暗である。この事実をもとに、各国のGDPが算出されるらしい。偶然にも、前日の「正義のミカタ」でコメンテーターの高橋洋一氏が、「夜間照明でGDPが算出できる」と発言していた。出演者一同、「ほんまかいな?」という感じであったが、アメリカの経済学者が実際に人工衛星からの画像を解析して、GDPを算出している。その結果によると、明らかに中国のGDPは、公式見解よりも約3%程度低いのである。公式見解と算出したGDPとの差が大きい程赤色で表現すると、中国は真っ赤だ。とんでもない「嘘で固めた中国経済」なのだ。
 何の本であったか忘れたが、エマニュエル・トッド氏が「中国は恐れるに足りない。中国はやがて衰退する」という見解を述べていた。彼の予想が早くも的中した感がある。中央政府の共産党がGDPの目標値を発表し、地方政府にプレッシャーをかける、そして地方政府は採算を考えずに、公共投資を実施する。そして、その事業が凍り付き、賃金未払いが起こる。地方には、車がほとんど走らない6車線の立派な道路が建設されているのだ。習近平指導部が続く限り、この事態は続くだろう。デモの投稿は、次から次に投稿され、投稿されるたびに当局で削除されている。

このシリーズ、エビデンスを示すことの重要性を私たちに教えてくれる。それにしても、最近教育に関わるニュースが少ない。ホントにこれでいいのか?!


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