やっとまともな議論が始まった・・・


 やっとまともな議論が開始されそうだ。日本版「DBS」についてである。11月23日の読売新聞に議論の様子が掲載されていた。これまでの制度案では、刑法などの前科が対象であったが、いま議論されているのは、痴漢や盗撮などの条例違反も対象とするということである。当たり前と言えば、当たり前である。子どもの性被害は、圧倒的に条例違反が多いのだから。この間、塾や学校での性被害では、盗撮関係がかなり報道されている。このような事案が対象外になっていれば、何のための「DBS」かとなる。
 もう一つは、性犯罪歴を一定年数に限る方向で議論していた。刑法では、禁固以上の刑を終えて10年、罰金以下は5年経てば刑が消滅するのである。しかし、これも子どもへの性犯罪を考えた場合、変な話である。この期限についても「10年を超える」方向で議論されているらしい。やっとまともな制度ができそうである。おそらく前回は、刑法との整合性が重視されたのであろうが、何のための制度かということを考えれば、議論の方向性は、明らかだろう。
 今後の議論に期待したい。


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