もっと背中を押してあげたらいいのに・・・

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 能登地方の大地震で、学校の再開のめどが立たず、中学生を中心に集団避難が行われている。輪島市に引き続き、珠洲市、能登町も集団避難に踏み切った。以前のブログに書いたように、突然親元から離れてしまうという予期せぬこととはいえ、この機会は中学生を大きく成長させると思う。だが、報道を見ていると、親と離れ離れになることの「悲痛さ」をクローズアップする「絵」が報道されているように思うし、記者もそのような「悲痛さ」を浮かび上がらせるようにコメントをしている。確かに、予期せぬことであるがゆえに、「悲痛さ」を伴うだろう。しかし、そんな紋切り型の報道で良いのだろうか。もっと背中を押してあげられないのだろうかと思う。

 学習環境が整わない中で過ごすよりも、生活インフラが整備されているところで、安心して学習できる方が良い。特に高校受験を控えている受験生は、1日でも早く落ち着いた環境が必要だろう。コメントを求められた父親が、「きっと成長して帰ってくると思う」と話しているのを聞いた。そうなのだ。親も不安を感じながらも、子どもの成長を期待して送り出しているのだ。どうも、テレビ局の「切り取り方」を考えた方が良いのではないか。どのテレビ局もお決まりのように「悲痛さ」をクローズアップするのだ。もっと、深く切り込んだ報道はできないものかと思う。

 今後、集団避難した中学生がどんな様子で過ごしているのか、「悲痛さ」ではない、勇気づける報道を期待したい。


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