どうしているのだろう?

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 以下は、全く私の想像である。予断と偏見と言っても差し支えない。何のことかというと、毎朝出会っていた人と出会わなくなったのだ。その人は、いつも7時15分から30分の間に駅から歩いてくる。そして、駅に向かう私と出会うのだ。この人は、教師ではないかと私はずっと考えていた。まだ、20代前半の女性である。真面目そうな方だ。教師には、教師を見抜く勘というものがあり、同業者を感じることができる。ある時、帰宅する時に小学校付近から帰ろうとするその女性を見かけた。小学校なのか中学校なのかわからないが、おそらく小学校の新任教師ではないかと勝手に想像していたのだ。河内長野市に戻ってから、毎日出会っていたその人が、年が明けてからピタッと出会わなくなった。最初は気づかなかったが、年も明けて3週間も過ぎようとしているときに、「なんか変?」と思ったのだ。よくよく考えてみると、その人と出会わなくなったのである。
 これも勝手な想像だが、もしかしたら休職したのか、退職したのかもしれないと思う。どこから通っているかわからないが、朝の7時過ぎにはもう河内長野の駅に降り立っているのである。おそらく学校には7時半から7時45分には出勤しているだろう。夕方に出会ったときは、6時を回っていた。いつも6時過ぎに自宅に戻るが、地元の中学校も小学校も煌々と電気が灯っている。もしかしたら新任教師かもしれないその人は、少なくとも11時間は勤務しているのではないか。過酷な勤務実態に耐えられなくなって教師を辞めたのではないかと、勝手に心配している。

 とにかく、教師の仕事はブラックだ。特に公立学校の教員は、給特法により、「定額働かせ放題」になっているので、残業代も無い。児童・生徒を思う気持ちだけで、仕事を続ける気持ちを持ち続けているのである。そんな中でも教師を志望したあの若い人は、どうしているのだろうか?体調を崩して休養しているくらいならよいが、休職・退職となると人生の転機に関わってくる話だけに、大きなことだ。週明けには、いつも通り出会うことができることを願っている。若い先生は、本当に教育界の大きな財産なのだから。


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