とんでもない奴が立候補したものだ!


 東京15区の事である。東京15区の補選は、立候補者が9人にもなる選挙になっている。ところが、ある候補者の陣営が、他陣営に著しい選挙妨害をしているのだ。それは、「つばさの党」の根本良輔氏の陣営だ。他陣営の街頭演説に大声でヤジを飛ばしたり、選挙事務所前に大人数で集まり、ヤジを飛ばしたりとやりたい放題である。とんでもない事態になっている。通常、選挙は立候補者同士が、紳士協定を結び、街頭演説などについては、先に演説をしている候補者の妨害をしないという約束がある。ところが、この根本陣営は、明らかに妨害することを目的に他陣営を攻撃している。許されるべきことではない。民主主義の根幹にかかわる問題だ。トランプを支持する群衆が、アメリカ国会議事堂に乱入したことを想起させる。

 なぜ、こんな奴が誕生したのか。真剣に考えなければならないのではないか。切り口は、教育であり、ネット社会だ。まずは、この根本良輔という人物が、どういう経歴で人生を歩んできたか。調べてみると芝浦工業大学を卒業後、東京大学の大学院に進学したが、中退。半導体を勉強したかったようだが、なぜかナンパ師になったようだ。その後、政治に関心を持ち、つばさの党代表の黒川氏の生き方に感動し、政治家をめざすようになったという。今まで、都議や区議の選挙に立候補している。ここまでは、「変わった経歴の持ち主」ですむ話だ。ところが、他陣営を攻撃するという行動をとるという考えはどこから生まれたのだろう。おそらく、自分の人格が自己肥大しているのではないかと思われる。ネット社会の中で生きることで、「自分は何でもできる」という自己万能感が、このような行動をとらしているのではないか。

 とにかく、このような言論の自由を妨害する行為は、絶対許してはならない。選挙妨害で警察が対応すべき問題である。おそらく選挙が終われば、大々的にマスコミも取り上げるだろう。選挙中ということで自粛しているように思うが、本来は真っ先にマスコミは、このような選挙妨害を批判しなければならないのではないだろうか。


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