こんな高校生がいたんだ!

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  9月9日、夕食後にテレビを見ていた。NHKの鶴瓶の家族に乾杯である。途中から見たので、どこに行っているのかと思っていたら、盛岡だった。鶴瓶が「盛岡第一高校の応援団が素晴らしい」と知り合いに聞き、高校を訪問した。最初に出会ったのは、陸上部のメンバーだった。応援団の話題になると、「ホンモノ」の応援団員が集まってきた。なんと、その姿が凄まじい!如何にもバンカラだ。伸ばしっぱなしの髪に擦り切れた学生帽、ぼろぼろの詰襟の制服、腰に手ぬぐいに下駄ばきだ。女子生徒もいる。女子生徒もよく似た感じ。擦り切れた制服に、下駄ばきだ。テレビを見ながら、「オーッ!」とある種の感動を覚えた。学校の先生に許可を得て、実際に校庭で応援団の披露である。校歌一番の斉唱だ。団長の野太い声での応援。最後は鶴瓶へのエールである。

 こんな高校生がいたんだ!と感動した。鶴瓶も目に涙を浮かべていた。突然行われたロケにも関わらず、放課後に活動していた生徒たちが集まり、校歌を一緒に歌うのだ。この盛岡第一高校は、入学してから5日間、徹底的に応援団の練習をするらしい。すごい伝統だ。大阪の高校生、特に公立高校で校歌を歌える生徒はどれだけいるだろう。戦前からの伝統校を何校か経験したが、校歌を聞くのは、入学式と卒業式、よくて各学期の終業式である。歌う練習はしない。そんな高校と比べると、この盛岡第一高校はすごいと思う。現在の応援団長は102代目らしい。高校は3年サイクルで人が替わる。入れ替えのサイクルがとても速いのだ。このブログを書いていて、ふと思い出したのが、私の高校時代の応援団である。まだあったのではないかと思う。少数ながら活動していたように思う。体育祭では、応援団の型をみんなでやっていた。おそらく今は無いだろう。

そんな学校で、100年以上続く応援団。素晴らしいと思った。
 


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