腑に落ちない事件

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 兵庫県西脇市で暴行事件が発覚した。事件が起こったのは、去年の7月だ。なんで今頃にニュースになるのかと最初に疑問に思った。事件の概要はこうだ。

1.生徒Aが生徒Bをからかう
2.生徒Bが腹を立て、筆箱を生徒Aに投げつけ、生徒Aの顔面に当たる
3.腹を立てた生徒Aは、生徒Bの背中や脇腹を複数回殴ったほか、床にたたきつける。
4.その結果、生徒Bは腎臓損傷などの6か月の重傷を負う。
その後の経緯は、
5.その日のうちに学校側が市教委に報告
6.市教委は、いじめ重大事案として調査委員会を設置。すでに7回の会合を行う。
7.一方、被害生徒の保護者が警察に通報。警察が任意で捜査を行い、加害生徒は家裁に送致され、保護観察処分になる。

である。市教委は、こんなコメントをしている。
「突発的な暴力だったとしても、日常的な人間関係の不安定さが表出している可能性がある」
「?」と思う。突発的な暴力なのか?ここまで相手に対して暴力を振るう関係は、相当拗れた人間関係だ。果たして、予兆は無かったのかと思う。市教委の言うように、「突発的な暴力」だとしたら、なぜ「いじめにより生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑いがある」ケースに該当すると判断したのだろうか。どうも腑に落ちない事件だ。今後の調査報告を待ちたい。


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