これでIRも遠のくか?!

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 昨日、今日と水原氏のスポーツ賭博の話題が、各ニュースのトップである。あまり興味がないが、なんとなく聞いていると凄まじい額をギャンブルにつぎ込んでいる。ギャンブル依存症の怖さを、これほど如実に示した事案も無いだろう。負けを何とかしようと、かけ金をUPし、最後は周囲までだまして金をつぎ込もうとする。これがギャンブル依存症の怖さである。ドラッグと同じように人格が破綻しているように見える。善悪の判断がつかないのだろう。
 この事案、大阪府・大阪市が進めようとしているIR事業にも影響を及ぼすのではないだろうか。確かに、世界で有名な都市には、IRがあり、カジノがある。そして、世界から多くの人が集まってくる。しかし、どうもこのIR事業ーカジノは、健康的でない。様々な事業で儲けた金をギャンブルにつぎ込むカジノ。経済格差の極みではないかと思ってしまう。富裕層から巻き上げた金を世界の貧困層に振り分ける「富の再配分」機能を、カジノが持つならまだ考えてもいいが、どうも不健康だ。日本維新の会や大阪維新の会も、もう一度考え直してみてはどうだろうか。一部の富裕層が楽しみ、持てる者だけが参加できるカジノは、果たして大阪にいるのだろうか。
 昔、江戸っ子は宵越しの金を持たないことが「粋」と考えられた。稼いだ金を貯蓄に回さず、使い切るという生活スタイルである。金に執着することを潔しとしなかった。しかし、いま進められようとしているIRーカジノは、商人の町、大阪である。金をどうやって増やすのか、日々苦心してきた町だ。カジノなんかに投資することを浪速の商人たちは良しとしたのだろうか。江戸時代の大阪の賭博事情に明るい人がいれば教えてほしい。


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