スクールロイヤーを設置する教育委員会が増える中で、スクールロイヤーが教師からよくされる質問があるという。スクールロイヤーの春田久美子弁護士によると、
「これって、いじめに該当しますか?」
と質問されることが多いそうだ。言外に「該当しませんよね」という意味が含まれているという。春田氏が示した例が以下の事例である。
舞台は中学校の教室。男子生徒が体操服に着替えていたところを別の生徒がスマートフォンで撮影し、その写真を無料通信アプリ「LINE(ライン)」で作られた複数のクラスメートのグループチャットにアップしました。撮影された生徒は翌日から欠席するようになり、先生が理由を尋ねると「写真を上げられたのが嫌で、もう学校に行けない」とうなだれました。
先生が画像を確認したところ、写っていたのは顔と、上半身や太ももの一部。性器や下着は写っていません。撮影した生徒は「ふざけてやっただけ」と説明しました。先生は深刻な事案ではないと判断し「この程度ならば、いじめじゃないですよね?」とスクールロイヤーに確認を求めてきたというわけです。
私の正直な感想だが、これを「イジメに該当しますか?」とスクールロイヤーに聞く感覚がわからない。明らかにいじめだろう。相手を傷つける行為であることは明らかである。加害の生徒は、「ふざけた」とよく言うが、「それなら、私がふざけて同じようなことしてやろうか!」と言ってやればよい。大抵の場合、そういうように言われると、言われた加害者は、顔を引きつらせる。自分が嫌な思いをしたら、明らかにそれはいじめなのだ。たとえ、「俺は全然構わない」と言っても、相手が嫌がっている限りいじめであることには変わらない。このことを相談した先生も、自分が同じような目に遭ったら嫌だろう。生徒の気持ちになってやれよと思うのだ。
春田弁護士も次のようにコメントしている。
「子どもの世界では、よくあること」と軽く受け止めれば、そこで対応は終わりです。ですが、問題を放置したことで不登校や自殺など深刻な事態に発展することは少なくありません。怒った保護者が学校に乗り込んできて、解決の糸口が見えなくなることもあるでしょう。そうした事態を防ぐため、「まずは勇気を出して被害を訴えた子どもの話にしっかりと耳を傾け、事実を確認してください」と現場の先生たちには助言してきました。
こんな助言をされるようでは、教師の劣化も著しいと言わざるを得ない。スクールロイヤーもこのような低レベルの教師を相手にしなければならないと思うと大変な仕事だと思う。スクールロイヤーに同情してしまいそうだ。
いじめ巡り多くの先生が口にする「ある質問」 悪ふざけと捉えないで
https://news.yahoo.co.jp/articles/7493d09405655608664d6f6c64c31e0d04e4be19

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