10月22日の読売新聞のトップに大きくスウェーデンの取組が掲載されていた。IT先進国のスウェーデンで、デジタル教科書から紙の教科書に回帰しているという記事だ。「やはり、そうだろう」と思う。前から何回も言っているように、デジタル教科書を利用して学力が向上するというエビデンスは示されていないのだ。スウェーデンでは、「学力が低下した」として、政府が「紙の教科書」へ回帰する方向を打ち出しているのだ。これでも、文科省はデジタル教科書を推進するつもりなのか。中央教育審議会に設けられたワーキンググループでデジタル教科書の推進に向けた検討を開始しているが、一体何を根拠に進めようとしているのか。文科省は、スウェーデンの学校教育相のロッタ・エードホルム氏の次の言葉をきちんと理解する必要がある。
「我々は今、科学的根拠を基に、正しい学習のあり方へ軌道修正しているのだ」
ところで、この企画は、今回が「上」なので、もう少し連載されるのだろう。次回は、何か楽しみだ。おそらく「デジタル教科書」を使って成功したという実践例かもしれない。それとも、デジタル教科書の先進国である韓国かもしれない。読売新聞が教育記事を一面に掲載するのは珍しい。明日の新聞が楽しみだ。
コメントを残す