「最高の教師」最終回の違和感・・・星崎はサイコパスか?

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 やはり犯人は、星崎君だった。ネット上ではいろいろと九条を突き落とした犯人が予想されていたが、「星崎ではないか」と考えていたことが当たった。星崎を演じた奥平君の演技は、なかなか迫真の演技だったと思う。ネット上でも絶賛だ。あの若さで、あの不可思議な星崎を淡々と演じきったのは大したものだと思う。しかし、何だろう?違和感が残る。

 星崎とはどういうキャラクターなのだろう。一言で言えば、周囲の人たちの感情がわからないサイコパス的な要素を持つ若者として描かれている。というか、そういう意図を持って描こうとしたのだろう。小学校時代のノンストップで坂を下って塀に激突したエピソードは、何を物語っているのだろう。私も同じような経験がある。自転車ではないが、自作のゴーカートのような物で坂を下り、電柱に激突した。自分はおかしいのだろうかと思った。

 最大の謎は、なぜ九条を殺そうとしたのか、そして自分も死のうと思ったのか。この行動を理解できる人は、教えてほしい。周囲との違和感、ズレ、相違、でもサイコパスならそんなことに悩まない。なぜ、星崎は九条に一緒に死んでほしかったのか。この星崎と九条の対決シーン、2回見た。そして注意深く星崎の独白を聞いた。何とか理解しようと思って、彼の訴えに耳を傾けた。でも、理解できなかった。サイコパスは、人の感情に左右されない。ズレようが、違和感を持たれようが、構わない。そして、理解しているフリもできる。共感しているフリもできる。でも、心底共感できないのだ。星崎は、「夕焼けが赤い」と言ったが、本当に赤かったのだろうか。鵜久森の死の悲しみを共有できたのだろうか。

誤解が無いように言っておく。奥平君の演技は素晴らしかった。しかし、違和感が残るのはなぜだろう。サイコパスは、自ら命を絶とうとしない。星崎とは、どういう若者だったのか?誰か教えてほしい。


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