「卓球王国」の身勝手

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 Yahooを検索していると、「卓球王国1月号」という記事に出会った。「卓球王国」とは、卓球の専門誌のようだ。その1月号で、「【卓球】中学部活の灯を消すな。地域クラブ整備とカテゴリー別大会の新設を急ぐべきである」という題で、記事が書かれていた。

 記事によると、中学時代の卓球の経験の意義を強調し、部活動の「地域展開」により、卓球の経験者が半減することに警鐘を鳴らしている。記事には
「今求められるのは、学校・地域・協会・地元クラブが連携し、子どもたちが継続して卓球に触れられる環境を確保することである。部活を維持できる学校はその形を存続させ、部員が集まらない地域では早急に地域クラブの立ち上げを進める必要がある。」
と記載されているのだ。

ちょっと待ってくれ。あまりにも独善過ぎないか。「部活を維持できる学校はその形を存続させ」というが、そのクラブを指導するのは、教員ではないのか。今回の部活動の地域展開は、教員の働き方改革が目的である。己らのスポーツの普及のために、教員の、それも公立学校の教員の労働を犠牲にしてよいとは、あまりにも身勝手な言い分である。一体、この記事を書いたのは、誰かと言いたい。

卓球を普及させたいのなら、地域の受け皿作りに全力で取り組むべきだろう。己らの努力すべきことを棚に上げて、何たる言い草かと思う。

こんな姿勢だから、部活動の地域展開が進まないのだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f7c6c589c8c0e323f3bfb703a714fefeea666b8a


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